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高森明勅
2017.3.2 22:00

天の怒りか、地の声か(2)

森友学園の土地取得を巡る疑惑がいよいよ深まった。

籠池夫妻が、土地価格の値引きを求め、
“賄賂”
持参で自民党議員に働きかけていた事実が、
鴻池議員によって暴露されたからだ。

これで、有力な政治家(又はその関係者)の介入があったことは、
ほぼ疑う余地がなくなった。

これまで、政治家の介入を一貫して否定し続けて来た
安倍首相の発言は、
一気に信用を失った。

安倍氏の発言が信用出来ないとなると、
自身(及び夫人)の関与を否定して来た発言も又、
信用出来ないことになる。

むしろ、ムキになって否定している来た分、余計に疑わしい。

無いことを証明する「悪魔の証明」は出来ないと
かつての自分のイラク戦争擁護論はきれいに忘れて)
国会で答弁していた。

だが、これまで虚偽の答弁を繰り返していた事実が
明らかになった以上、
身の潔白を国民に納得させる義務は、
首相本人にあると言わざるを得ない。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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